公式サイトに書いてある機能が使えるかどうかは、国とプランと端末で変わります
3社の公式サイトに何が書かれているかを確認しました(確認日 2026.8.29)
通信を守ることを前面に出している会社のトップページには、VPN以外の機能が並んでいます。パスワード管理、ID保護、ウイルス対策、ダークウェブの監視。契約すれば全部使えるように見えます。
ただ、公式サイトの中を読むと、機能ごとに条件が付いています。日本からは対象外のもの、上位プランだけのもの、特定の端末でしか動かないもの。トップページの表示だけでは分かりません。
日本から契約すると対象外になるもの
ExpressVPN の Identity Defender は、米国のユーザーのみが対象です。公式の日本語ページに記載があります。Advanced と Pro のプランに含まれる機能で、ID盗難保険についても米国の Advanced/Pro 加入者のみと注記されています。
トップページには4つの機能が並んでいます。ExpressMailGuard、ExpressKeys、ExpressAI、Identity Defender。日本から契約すると、このうち1つが最初から対象外です。
NordVPN のダークウェブモニタリングPro は、電話番号の監視について、一部の国の番号に対してのみ利用可能と注記されています。価格プランの各欄すべてに同じ注記があります。
ただし、どの国が対象かの一覧は公式サイト内に見当たりませんでした。日本の番号が含まれるという記載も確認できていません。
同じ名前でも中身が2段階に分かれるもの
NordVPN のダークウェブモニタリングには、通常版と Pro版があります。
通常版で監視できるのは、メールアドレスが最大5件までです。Pro版では最大8件のメールアドレスに加えて、電話番号1件、クレジットカード番号2件、国民IDまたは社会保障番号2件が対象になります。
同じ「ダークウェブモニタリング」という名前ですが、契約したプランによって監視できる対象が変わります。
上位プランだけのもの
NordVPN の脅威対策Pro に含まれるマルウェア対策スキャナーは、プラスプランまたはアルティメットプランが条件です。
ExpressVPN の Identity Defender は、Advanced と Pro のプランに含まれます。Basic プランには含まれません。
端末によって動かないもの
NordVPN の脅威対策Pro のマルウェア対策スキャナーは、macOS または Windows にアプリを入れていることが条件です。スマートフォンだけで使う場合は動きません。
NordVPN の迷惑電話対策は Android のみで、iOS は近日利用可能予定と記載されています。
NordVPN のマルウェア対策とブラウジング保護は、デスクトップのみと記載されています。
公式サイトの中で書き方が分かれているもの
ExpressVPN の ExpressKeys について、公式サイト内に3通りの記述があります。
製品ページには、Advanced および Pro プランに含まれると書かれています。よくある質問のページには、ベーシック・アドバンス・プロなど契約プランに応じて含まれる機能の一覧の中に ExpressKeys が入っています。ExpressVPN が公開しているブラウザ拡張機能の説明には、有効なサブスクリプションが要件とあるだけで、プランの限定は書かれていません。
同じ機能ページの中で、ExpressMailGuard には Basic プランから利用可能で追加機能は Advanced および Pro という但し書きがありますが、ExpressKeys には同じ形の但し書きがありません。
どれが現在の提供内容かは、公式サイトの記載だけでは確認できませんでした。
条件が発生しない会社
スイカVPN の公式トップページに並んでいるのは4つです。256ビット暗号化通信への対応、データ通信量の制限がない月額定額、各種デバイス対応、申し込みと同時の即時アカウント発行。
パスワード管理やID保護、マルウェア対策といった機能は挙げられていません。キルスイッチの記載もありません。
機能が少ないぶん、条件によって使えないものが発生しません。
契約する前に確認しておきたいこと
- 使いたい機能が、日本から使えると書かれているか
- その機能が、自分の契約するプランに含まれているか
- その機能が、自分の使う端末で動くか
トップページに並んでいる機能は、その会社が提供している機能の一覧です。自分が使える機能の一覧ではありません。条件は機能ごとに違う場所に書かれているので、目当ての機能が決まっているなら、その機能のページまで開いて確認してください。